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しめかざり—新年の願いを結ぶかたち
本, 森 須磨子
によって 森 須磨子
3.5 5つ星のうち 3 人の読者
ファイルサイズ : 29.31 MB
内容紹介 こんどのお正月、どんなしめかざりを飾りますか? 宝珠、鶴、海老、俵…しめかざりには実に多彩な形があります。 全国を訪ね歩いた著者が、しめかざりの飾りのない姿、わらが形づくる「“素"のかたち」に 込められた土地の祈りと人々の願いを読み解きます。 カラー120頁。著者撮影の写真多数。 【目次より】 図解:「しめ縄」から「しめかざり」への造形的展開 玄関用しめかざり形態分布地図 1章 しめかざりのかたち 宝珠[広島・宮城・長野] 打出の小槌[長野] 松竹梅 [京都] 鶴[大分・福岡・熊本・鹿児島] 宝船[徳島・秋田] 俵[山形] 海老[鳥取・京都・新潟・千葉] 杓子[愛媛] 馬[三重] 鋏[静岡] 懸の魚[兵庫] おっかけ[広島]ほか・・・・・・25型、5系統のしめかざりの〝素〟の姿を写真付で紹介 2章 しめかざり探訪 山形:稲作の苦難の歴史を超えて「俵じめ」に新年のエネルギーを蓄える 埼玉:旧家の家長が代々受け継ぐ、あたりまえの「正月準備」 香川:漁網を持つ手で稲藁を綯い、大漁と安全の願いをこめる 福岡:島の鶴、街の鶴 自在に舞い、南の土地を寿ぐ 3章 しめかざりを知る 構造:綯い、作り、飾る・・・・藁の縄目に思いを込めて 装飾:扇・橙・海老・譲葉・・・・装飾それぞれにも意味が宿る これまでとこれからの道:人、土地、時間を結び、しめかざりはこれからも引き継がれる 内容(「BOOK」データベースより) こんどのお正月、どんな“しめかざり”を飾りますか?新たな年にすがすがしくトシガミ様をお迎えしようとなにかとせわしない年末も、しめかざりを付けて準備万端。通常、紙垂、橙、譲葉、裏白などで彩られるしめかざりですが、本書では、それらの装飾を取りはずし、しめかざりの飾らない姿、藁が象る「素のかたち」に込められた土地の祈りと人々の願いを読み解きます。 商品の説明をすべて表示する
ファイル名 : しめかざり-新年の願いを結ぶかたち.pdf
以下は、しめかざり—新年の願いを結ぶかたちに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
身近な伝統文化に美を見つけた作者の慧眼と全国調査の労力に敬意を表したい。写真も美しく、まるで仏像を撮った写真集の趣がある。しめかざりのカタチには全国各地でかなり多様性がある。民俗学の分野での先行研究はあるのだろうが、もっと研究されて然るべき対象であると思う。なぜなら、作者も述べているが、わらを使った伝統文化・習俗は近い将来失われるおそれがあるからだ。完全に絶えることはないとしても、だんだんと「珍しいもの」になっていくだろう。本書は、身近にある造形美をカタチとして残す、価値ある研究の成果物と言えよう。この本は、見る楽しさ、読む楽しさ、所有する喜びを味わえる、よくしつらえられた本である。しかし、デザインに拘りすぎ、年配の方や視力の弱い読者への配慮を欠く小さすぎる注釈の字は残念。また、やや散漫な文章、不統一なページ構成、解説ページの読みづらさなどにも改善の余地を感じる。それでも、それらを補って余りある魅力のある本である。年末年始、これを持って旅行に行き、実物のしめかざりを見てみたい。
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