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さよなら妖精 (創元推理文庫)
本, 米澤 穂信
によって 米澤 穂信
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ファイルサイズ : 22.27 MB
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 米澤/穂信 1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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1991年(平成三年)4月、守屋路行(もりや みちゆき)と太刀洗万智(たちあらい まち)の高校三年生のふたりが、ユーゴスラヴィアから来た17歳の女性、マーヤと出会うところから、話は動き出します。日本語は上手なんだけれど、物事をしっかりと受け止めてから話すせいか、会話の端々に、「んー」て言葉が入るマーヤ。日本の文化や歴史、宗教やものの考え方などの本質に興味を持ち、質問し、どんどん吸収していくマーヤ。あどけなさが残る中にも、きりりとした芯の強さがうかがえるマーヤ。黒目黒髪の、この美しい異国の女性キャラが魅力的だったこと。それがこの作品を、後を引く、忘れがたいものにしていましたね。一方、太刀洗万智ことセンドー(守屋がつけたあだ名)の、日常の謎をいち早く解いて、実にそっけない種明かしをするキャラも、個性的であり魅力的でした。著者の後年の作品『ボトルネック』に登場する嵯峨野サキにつながる、「想像力」を働かせて物事の真実を見ることを重要視する女性。ただ、この作品では、マーヤという、スポットライトがよりくっきりと、強く当たっている登場人物がいたためか、押さえ加減で書かれていた気がします。それが、ややもったいなかったかな。マーヤがらみの小道具では、なんと言っても、紫陽花(あじさい)のバレッタ。マーヤの黒髪によく似合う、紫陽花を浮かし彫りにあしらったバレッタが、乾いたある音(ネタバレの恐れがあるため、ぼかして書いています)とともに、強く印象に残りました。
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