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折口信夫集 神の嫁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
本, 折口 信夫
によって 折口 信夫
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内容(「BOOK」データベースより) 巫者に憧れ、河童と戯れ、まざまざと異界を幻視した折口信夫は、近代日本が生んだ大いなる学匠詩人にして稀有なる霊媒(ミーディアム)であった。文学と民俗の両面にわたる深遠幽暗な折口学の根底には、常に彼方への視線、人外のモノへの共感がひそめられており、それはしばしば怪談文芸の領域へと肉迫する。知られざる名作怪談「生き口を問う女」や「稲生物怪録」ほかの創作と論考を一巻に。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 折口/信夫 (1887‐1953)大阪生まれ。筆名釈迢空。国学院で学び中学の国語教師を経て、柳田國男を知り、民俗学・国文学の研究に入る。民間伝承採話のかたわら、短歌、詩、小説を書き、日本芸能史や古代研究にわたっては、実証に加えて詩人的直観にもとづくおよそ類のない想像力と洞察にあふれた仕事をのこした 東/雅夫 1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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作品は、小説や戯曲、民俗学論文に加えて、太宰治・泉鏡花・柳田国男などの評論を収録している。口承伝説の類いから、日本各地の祭礼に育まれてきた民俗性への探究は、折口の源流的なものに対する、あくなき志向を下地にした学術的興味ばかりではない。霊異記、怪談の深層域を渉猟する民俗学者に飽き足らず、さらなる「幻視」「妄執」をわがものとする飛躍が、小説家、歌人として諸作品を生み出したと東雅夫氏は解説している。収録されている「神の嫁」「死者の書」(抄)などの小説は、神々しく犠牲的な原初風景に清冽な魂を見出すストイックな憧憬があり、「生き口を問う女」では、罵り合う男女の歪んだ唇から発せられる猥雑で滑稽な生活ドキュメントは、どぶ板沿いの路地裏を徘徊する生霊と祟りの風物誌である。これらは作者の中で何ら無理なく共存関係を保っている。
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