魔法科高校の劣等生(14)古都内乱編〈上〉 (電撃文庫)ダウンロード

魔法科高校の劣等生(14)古都内乱編〈上〉 (電撃文庫)

, 佐島 勤

によって 佐島 勤
4.9 5つ星のうち 39 人の読者
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『九校戦』の“裏側”で起こった『パラサイドール』事件の黒幕の一人・周公瑾は、横浜から逃亡し、京都を中心とする古式魔法師集団「伝統派」の元に潜伏、姿をくらました。 そして二ヶ月が経ち──。 『全国高校生魔法学論文コンペティション』の季節がやってきた。新京都国際会議場で開催される日本魔法協会主催『論文コンペ』の一高代表に選ばれた達也の許へ、四葉真夜の書状を携えた黒羽姉弟が訪れる。手紙の内容は「周公瑾の捕縛に協力して欲しい」という要請だった。 何故、いつもの『命令』ではなく『依頼』だったのか疑問を覚えながらも、達也と深雪は「伝統派」の対抗勢力の中心である九島家を目指す。そこで、二人は『作られた天才魔法師』との運命の出会いを果たし……。 古都を舞台とした謀略と暗闘。魔法師開発の歴史の裏で燻り続けてきた因縁に、達也と深雪とその仲間たちが挑む。
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調子が良かったとも言えるのだろうか?ここであまりにも多くのことが詰め込まれていることに疑いの余地はない。次の巻で回収できるプロットは3割程度だ。ライバルキャラの登場、ほぼ裏切ること確実の仲間が身内にいることがこの時点で確定していると思う。違ってたらごめん。でもまあここまでの書き方を見る限り彼女、つまり水波は主人公にとってきっと面倒なことをする。そして今後延々と戦う相手となることになるのではないかと思わせる周公謹。死んでしまった先輩のボディーガードと、ついに恋の鞘当てに参戦することが決まってしまう先輩。うん。詰め込みすぎだろう。時系列的に仕方がないのだろうが、整理して読んでない人は次の巻で一応決着を見ると思われる話がどれなのか軽く混乱している可能性すらある。そもそもその話は完全な決着をみることはありえないだろうし、さらにそこに主人公と深雪との正月の話まで加わってきた。これ、すごく大事な話だからすでに読み手には強く意識されていることであり、それに一瞬触れるだけでそれまで積み重ねてきた周の話を忘れてしまうほどのインパクトがある。というか、話の優先度のイニシアチブも作者が取れないまでにキャラごとの読者における優先度がついてしまった、と一読者として感じる。つまり、この巻から4つほどの話が濃淡の差はあれ同時進行していることを意識しながらも、物語の本線を読者が見誤ってはならないのだ。そしてサブプロットというにはあまりにもそれぞれのやり取りが濃厚になっており、(これはラノベの問題点とも言える。愛されすぎたキャラは一瞬顔を出すだけで物語のバランスに大きく関与する。普通の小説ではそんなことはあり得ない。)とりあえず京都で解決されることは周公謹のはなしだけれど、おそらくそこはグダグダに終わるのでは、という予感が読む前から強くする。読まないと後の話がほとんどわからないので絶対に読まないといけない話。それでいて、上下巻構成でありながら上巻でのプロットがのちの本編にはつながってもおそらく下巻では動いたとしても時間に続く、としかならないサブプロットのてんこ盛りだったことが、個人的には評価を下げざるを得ない。これが三国志だったらしょうがないか、ということになるのだけど。これからの大きな話の巨大なお膳立ての巻。うむ。ここでのプロットはやっぱり10巻以上書けないと解消されないと思う。ほぼ新しい話が始まったと考えて間違いではないだろう。そしてその中心はおそらくニューカマーである水波。派閥が別れたんだろうな、とこの時点で推測させる、それほどはっきりとしたヒロイン乗っ取りの危険性すらはらんだ巻である。決まり事(使いたくはないがいわゆるテンプレと皆が呼ぶもの)は猛毒になりうる。これからしばらくその毒が、作品をのたうちまわることだろう。

Brandon Bibliothèque Ouverte

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