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科学的思考の考古学

, 金森 修

によって 金森 修
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内容(「BOOK」データベースより) フランス系科学認識論(エピステモロジー)の伝統をベースにしながら、化学と医学という個別科学についての認識論を構築する。18世紀の火をめぐる議論、錬金術論、バシュラールの化学哲学、19世紀初頭の病理学、生気論、ゾラの仮想的遺伝学論など、科学史と思想史が独自に融合した、現在最も注目されるべき科学思想史研究の成果。著者のこれまでの知的遍歴を集大成する一冊。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 金森/修 1954年札幌市に生まれる。1985年パリ第一大学哲学博士。1986年東京大学博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院教育学研究科教授。専攻は科学思想史、現代科学論。著書に『フランス科学認識論の系譜』(勁草書房、1994年、第12回渋沢・クローデル賞受賞)、『サイエンス・ウォーズ』(東京大学出版会、2000年、第26回山崎賞・第22回サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トマス・クーン『科学革命の構造』が200年前までの物理、心理学を中心としたのに対して、100年前の化学的側面を中心として追試する。「わけのわからない暗記ばかりの(=博物学的な)無機化学」、「理屈がさっぱりわからない有機化学」と文系理系両方の高校生に嫌われる「化学」が、物理に100年後れて一つのジャンルとして確立する様を立体的に描き出す。それは決して、「段階的な発展」などではなく、紆余曲折そのものであるが、その歴史の主人公たちにもスポットライトをあて、「正統に」評価を与える。吉見俊哉の文化論と融合するときどんな未来科学が透けて見えるか、楽しみでならない。

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