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利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声 (角川文庫)

, 松村 美香

によって 松村 美香
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内容紹介 かつて東ティモール暴動で落命した従兄、稔の影を追い、中部ジャワ地震の取材に赴いた週刊誌記者の菜々美は、海外援助の現場でその表と裏に直面する。稔の死に疑惑も浮上し・・・。城山三郎経済小説大賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) 菜々美の従兄・稔は8年前、新聞記者として赴任したインドネシアの東ティモール独立紛争に巻き込まれ死亡した。最後の便りはロロ・ジョングラン寺院の写真だった。週刊誌記者となった菜々美は、インドネシア・中部ジャワ地震の現地取材で、NGOボランティアや国際開発コンサルタントの日本人と出会い、国際協力の裏側を知る。稔の死に芽生えたある疑念とは。国際援助のあるべき姿を問う、第1回城山三郎経済小説大賞受賞作。 商品の説明をすべて表示する
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日本が世界に誇れことの一つが世界中に供しているODA額の多さであると思うが、ODAや国際援助の真実の部分に深く迫っている本なのではないかと思う。今だに多くの新興国では賄賂などの腐敗政治が横行しており、取り締まり切れていないというような記事を目にするが、冷戦時代の開発独裁がはびこっていた時代では、今とは比べ物にならないくらい腐敗政治が当たり前だったろうし、大国としても正義のもとではなく、己の利益のためにそれらを利用していたのだろうと思う。それがある意味時代の要請であったし、当時としては最善であったのかなとも思われる。一方で、不正や偽善が正義であったという時代を映し出すことで、本当の正義とは何か、という根源的かつ大きな問題を本書は提示しているとも感じられる。昨年の暮れくらいから多くの新興国で政情不安が起こっており、世界を揺るがしているが、本書はそういった動きにも相通じるものだと思う。

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